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癒しの手

下ヨシ子のもうひとつの肩書き「女性実業家」。熊本を中心に複数のビルを所有し、飲食店や美容関係の仕事などを手掛ける女社長だ。

「小さい頃は本当に貧乏で努力も空しく、『神様なんて絶対いない!』って世の中を恨んでいました。お金が欲しくて高校生の時から朝昼晩夢中で働いて、21歳で自分のスナックを持って、22歳で結婚して23歳で子供を産みました。でも、ここからは事業を広げるのは、わりととんとん拍子でしたね。」

神様はいない、超能力なんてありえないと思いながらも、例えば母親の死を予知したり、胸騒ぎで火事から逃れたり、偶然がたびたび重なるうちに、自分の不思議な力を認めざるを得なかった。

それが形になって現れたのが、44歳の時の出来事。

「ある日、高熱にうなされて寝込んでいると、部屋の隅から何やら唱えるような声が聞こえたんです。その方向を見ると金色に光る1メートルほどの金色の人が6人立っていました。最初は『宇宙人かなあ』と思いました(笑)。『あなたたちはどなたですか?』と問うと、『六字明王(ろくじみょうおう)です』と答えたんです。『ネンピカンノンリキ』という言葉が部屋中に響いていましたが、しばらくすると6人は何事もなく消え、熱も下がりました。その日から、いろいろなものが観えるようになったんです」

その後「六字明王(ろくじみょうおう)」が六観音にあたる言葉とわかり、「あれが神様が私に宿った瞬間ではないかと。」

「腹痛で苦しむ友人のおなかに手をかざしていたら、痛みがすうっと消えたということもあって、私は神様に選ばれたのかもしれないと思いました。そして、どうして私なんだろうとも考えました。たぶん、私がお金の恐さを知っているからだろうと思うんですね。それで選んでいただいたのなら、困っている人を徹底的に幸せにしてあげようと思いました。みんなが幸せであれば、イヤな事も起きなくて済むでしょう。お払いも予知能力も、その手助けのために授かったものでしょうね。」

 
神様の使いバシリ

「44歳の時の出来事は「神様が私に宿った瞬間ではないかと。」

その後も不思議なことは次々起こる。天井よりも大きな地蔵菩薩を見たり、行楽地へ向かう高速道路上で念じたらぴたっと雨がやんだり。しだいに自分の力を確信するようになっていく。
「自分に次々と起き、過去、未来が見えるし、悪い霊が憑いた人をお払いをして、霊を成仏させることもできるようになりました。私に宿った神様が『人を助けなさい』と命令を下しているとしか思えないんです。」

「自分の能力には絶対の自信があるんですよ。日本一だと思ってます。私のような欲のないものに神様が超能力を与えたのは、ニセモノが多いこんなご時世だから、本当のことを世間の人にわかってもらうためでしょうね。丹波さんが霊界の宣伝マンなら、“私は神様の使いバシリ”でいこうと決めました。」

 
六字明王(ろくじみょうおう)

神さまに気づいた瞬間、44歳の時の出来事。

その後、『ネンピカンノンリキ』が観音さまの真言(呪文)で、「六字明王(ろくじみょうおう)」という神さまがいることも知った。

「ある霊能力者に「あなたは霊力を備えた人だから得度(僧侶になること)なさい」とすすめられ、思いきって修験派真言宗のお寺で得度し、法名を受け、邸内に"神殿"をつくりました。「超能力と仏教がなぜ結びつくかといえば、仏教を通すと魂が日本人にわかりやすい形で観えてくるからでしょうか。お経は、霊界と交信する言葉だと考えています。なにかを観たいときはお経を唱え、神さまに『観せてください』とお願いする。そして悪霊がいたら除霊します。おはらいの仕方は神さまが教えてくれるからわかるんです。悪霊にはそこから立ち退くよう、子供に言い含めるように話して聞かせます。」

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