5月8日。下管長の故郷である佐賀の漁師町にて、五月晴れの良き天候にも恵まれ、六字河臨法を滞りなく勤修致しました。河川に浮かべた二艘の船上にて、一艘には護摩、もう一艘には釜の準備を整えまして、雨風揺れなどを心配される声も多い中、自然も味方し、見事な護摩の炎が真っ直ぐと天に向かって上がりました。同じく、鳴動釜の音も、響き渡りました。又、その日の満潮は午前９：３７と予報されていたのですが、9時過ぎから開始したお勤め、偶然にも護摩壇への点火と、釜への献米の時刻が、「９：３７」ちょうどであった様は、神業としか言いようのない瞬間でした。そして、皆様の一心の祈りは、きっと真っ直ぐに天へと届き、全てのマイナスは引き潮と共に、流れ去ったものと信じております。皆様も、あと少しの辛抱だと信じて、どうぞ今しか出来ない充実した時間を御過ごしいただければ幸いで御座います。我々も引き続き、日々祈りを絶やさず精進してまいります。茲に、皆様へのご報告と、厚く御礼を申し上げます。
六水院一同　合掌

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