| 鎌入れ、鍬入れ、鋤入れが終わると、教師一同による読経と釜焚きです。屋外にも関わらず釜は盛大に鳴り響き、たまたま前を通りかかったご近所の方も何事かと足を止めていました。釜焚きの後は、さらに土地を清めるために御幣の下の穴に御幣と同色の色紙と塩を埋めていきます。最後に施工者と下管長からの挨拶があり、地鎮祭は無事に終了しました。
ところが、儀式はこれだけではありませんでした。幹部教師のひとりである聖祥教師が分厚い経典をバラバラと広げながら土地を練り歩き始めたのです。これは転読といって、「大般若経」という600巻もある大変に尊いお経を読む方法であり、転読によって悪しきものはすべて滅され、さまざまな功徳を得られるとされます。屋祓いでもよく行われる作法です。さらに聖祥教師が歩いた後をたどるようにして教師数名がお酒を大量に、それこそ匂いだけで酔ってしまいそうなほど撒き、ようやくすべての儀式が終わりました。
一般的な地鎮祭と比べて手間は倍以上かかっているでしょうが、儀式の前と後では明らかに土地の雰囲気が異なり、非常にすがすがしい空気で満ちていました。下管長も「著書『浄霊家相』などで土地を清める重要性を説いていますが、それは自らが実践して、その影響力を知っているからなのです。目に見えないところにこそ手をかけることが大切です」と話されていました。 |