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大神殿のご紹介

大神殿内観
大神殿外観

大神殿のイメージは、下先生が1年以上かけて練り上げたものです。お寺としての風格を大切にしながらも、堅苦しくないモダンな造りになっています。六水院に来院される方には、体の不自由な方やご高齢の方も少なくないので、バリアフリーも徹底しています。畳以外は床暖房とし、各所にゆったり座れる椅子などを置き、お体に負担がかからないように配慮しました。また、お寺は平屋作りが一般的ですが、大神殿には2階もあります。祭壇を左右上から拝することができ、祭壇正面には特別来賓室も配しました。1階から拝するのとは異なる風情を楽しんでいただけます。

正面門は六字明王様の持物である月と日をモチーフにしたものです。正面門を入ると、廊下をはさんで左手に祭壇があり、祭壇前には緞帳(どんちょう)が下がっています。緞帳の図案は下先生が画家の方に依頼しました。その方が図案とともにしたためてくださったメッセージは、図案同様、管長を感動させるものでした。以下にご紹介します。

緞帳・2階席

「生命の源である水、清らかな蓮(はす)、光輝く金色と日輪と月、銀色の銀河で六字明王様を一心に信じ集う信者の皆様と、神の使いとしての下師の愛のパワーを大宇宙の中心に配し、念じつつ表現しました」 この言葉通りの素晴らしい緞帳を、皆さまにもぜひご覧いただきたく思います。

六字明王様

次に祭壇についてご説明します。ご本尊・六字明王様は元来秘仏であるため、大祭や縁日祭などの特別な場合を除いて拝することはできません。 祭壇の中央に、ご本尊・六字明王様の御像が安置されています。台座も含めて4メートルもある立派なもので、御身の青色は天然の岩絵の具を使用しました。岩絵の具は天然鉱石を細かく砕いたもので、数百年を経ても変色しないとされています。

天井

天蓋(てんがい)などの法具もできるだけの最高のものを用意しました。中でも六字明王様御前の護摩壇の上にかかげられた天蓋は壮麗です。これは人天蓋(にんてんがい)と呼ばれるもので、この下に座した者は天界につながり、神様と人とを橋渡しする役目を担います。そのため導師(六水院の場合は下先生)以外は基本的に人天蓋の下に入ることはできません。

六字明王様の御像の左右には、「智恵の文殊(もんじゅ)、慈悲の普賢(ふげん)」といわれる、文殊菩薩様と普賢菩薩様の御像が安置されています。

文殊菩薩様 普賢菩薩様

祭壇正面から見て左が文殊菩薩様で、獅子の背に置かれた蓮華座に座しておられます。文殊菩薩様は諸仏の智恵を示し、迷いや無知を祓(はら)い、正道へと導いてくださいます。また学業や進学に関することにも功徳をくださるとされます。

祭壇正面から見て右が普賢菩薩様で、六本の牙を持つ白象の背に置かれた蓮華(れんげ)座に座しておられます。普賢菩薩様は仏の理性を示し、慈悲をつかさどり、普(あまね)く場に現れ、衆生を救ってくださいます。特に増益と延命の功徳があるとされ、また女人往生にも力を尽くされます。 文殊菩薩様と普賢菩薩様の御前にも護摩壇があり、その上には「幢幡」(どうばん)が下がっています。幡とは旗のことで、仏の徳を現し、魔を払う旗印とお考えください。

祭壇はもちろんですが、ぜひ見ていただきたいのが天井です。天井板は純金を用い、神様が喜ばれる季節の花の絵を配しました。天井板の裏には寄付してくださった方のお名前や祈願内容が記されています。

天井

天井板が美しく映えるように照明にもこだわりました。 天井板は、多くの方のご協力により成ったものです。大神殿建立にあたり、天井板の寄付をお願いしたところ、またたく間に定数に達しました。貴重な奉納品として、天井を見上げるたびに、下先生はじめ僧侶(教師)一同、感謝と喜びがわいてきます。 大神殿の完成により、皆さまと身近に接することができるようになり、下先生の喜びもひとしおです。
どうぞ、機会があれば熊本本院をお訪ねください。

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